[2021-12-09] 福島県 玉山温泉 石屋旅館(3) 夕食編

[2021-12-09] 福島県 玉山温泉 石屋旅館(2) 浴室編

この宿を予約する前に検索しても情報は少なく、唯一目にとまったのが「基本安宿を巡るカブ 温泉安宿探求中」さんのこの記事だった。これによると、夕食はあんこう鍋だったらしい。

また楽天トラベルのサイトには「冬はコタツに入ってあんこう鍋などはいかがでしょうか」とある。だが、ことしの冬はすでにいわき湯本の定宿「うお昭」であんこう鍋を食べているのでこだわりはない。量が多くなければそれでいいのだ。

夕食は階段を下った一階の個室で、ということだった。襖を開けてなかに入ると、すでにテーブルの上には鍋をはじめとした料理が設えてある。

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焼き物には魚、それに小鉢がつき、海老とハマチのお造り。中央には大皿に盛られた大根の胡瓜の漬物があった。

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鍋のものは肉の色も美しい牛鍋で、よく見ると、焼魚にはあんぽ柿が添えてある。デザートということだろうか。

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お造りの魚が美味しく、しっかり脂がのっている。やはり刺身はこれくらいの量がいい(とはいえ先週三回目の来訪では、女将が気を利かせて「お刺身盛り合わせプラン」のような大皿に盛られたお造りを出してきたときにはおどろいたものの、結局あまりの美味しさにこれもぺろりと平らげてしまった)。

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素材がいいのだろう。牛鍋も安宿とは思えない旨さで、何よりほどほどの量がありがたい。贅を尽くした焼き物や揚げ物、それに加えて前菜の小皿や小鉢が色を添えるのは見目に美しいものの、それらをすべて食べきるには相当の覚悟がいる。

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そうなると畢竟、昼は控えることになり、それでひとつ旅の楽しみが損なわれてしまう。実際この数年、湯本であんこう鍋を食べるときの昼食は小名浜のイオンで買ったサンドイッチだけという侘しさで、いくら夕食に備えるためとはいえ、旅先でのグルメと温泉をめいっぱい愉しむはずが、これではまったくの本末転倒ではないか。

お櫃の米は一杯のみで、もっぱら牛鍋に箸をつける。牛鍋といえば、11月に福島は土湯温泉の「はるみや」で福島牛の牛鍋を食べたばかりだったが、あれに優るとも劣らない味付けで、大満足の夕食だった。
(以下、朝食編へと続く)

[2021-12-09] 福島県 玉山温泉 石屋旅館(4) 朝食編

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