[2022-03-11] 山梨県芦安温泉 なとり屋(6) 浴室編

[2022-03-11] 山梨県芦安温泉 なとり屋(5) 館内編

スリッパをドアの前で脱いで脱衣所に入る。空きと入浴中を示す札のようなものはなかったが、脱衣所の前にスリッパがあれば使用中というふうに理解した。

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脱衣所には手摺りもあり、ヒーターもある。洗面所のすぐ隣にはドライヤーが使えるコンセントも常備されているので、ここで髪を乾かすこともできるようになっている。

さっそく服を脱いで浴室に入ると、ちょっとした既視感におどろいた。タイルの模様やつくりが、以前に宿泊したペンション『そらの詩』にそっくりだったからだ。おそらく同じ職人の手によるものではないかと考える。

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カランも二つあり、その隣に時計が置かれていた。大きな窓が設えてはあるが開かない。浴室には蛇口があって、水とお湯をそれぞれ入れられるようになっていたが、出てくるのは源泉ではなく普通の湯らしい。掛け流しではなく循環とはいえ、最近は循環の宿を多く利用しているのでそこまで気にはならなかった。

もう三十年くらい前に、芦安の『ロッジ』とかいう名前の施設を立ち寄り湯で利用したことがある。そのときの湯の感じは、このすぐ下にある日帰り温泉施設『天恵泉白根桃源天笑閣』に酷似したぬめりのある泉質だった。しかし昨年泊まったこの上にあるペンション『そらの詩』とここ『なとり屋』の湯にそうしたぬめりは感じられない。泉質が違うのだろうか。

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そう言えば七沢温泉も、各宿ごとに泉質が大きく異なっていたことを思い出す。三十年ほど前に利用した施設は、この川の向こうだったような気もするし、だとすると岩園館あたりだとまた違った湯を愉しめるのかもしれない。

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脱衣所に掲げられた温泉分析表を見ると、温度は42度で、やはり天笑閣とは違う。天笑閣は檜風呂が源泉と沸かし湯に分かれていたので、芦安温泉といえば高温の方が普通なのだろう。

一時間ほど長湯したが、立ちくらみもなく、湯あたりの徴候はない。悪くはないが、感動も薄い。

夕食まではまだ時間があるので、しばらく外を散歩してみることにする。
(続く)

[2022-03-11] 山梨県芦安温泉 なとり屋(7) 夕食編

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