[2022-03-11] 山梨県芦安温泉 なとり屋(3) 北口本宮冨士浅間神社

[2022-03-11] 山梨県芦安温泉 なとり屋(2) 冨士山下宮小室浅間神社

いったん『道の駅 富士吉田』に立ち寄り軽い休憩をとることにした。とはいえここは『道の駅つる』のような魅力は薄く、首都圏からの観光客に媚びた土産物が悪目立ちするばかりで手に取ってみる気にもならない。地元野菜はいずれも観光地価格で、誰もが眼をやることもなく素通りしている。そのさらに奥には『ゆるキャン△』コーナーとでもいうべきグッズが所狭しと並べられているが、平日のこの日は『ゆるキャン△』目当てに訪れたファンの姿も見られない。

E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0

ここから目的地となる「北口本宮冨士浅間神社」はすぐだった。車を走らせるにつれ、二十年ほど前は山中湖から河口湖へと抜けるこの道路をなんども通っていたことをふと思い出し、懐かしい気持ちになる。あの当時、富士五湖を訪れるのは決まって土曜日だったから、この道路は常に渋滞していたのに、いまは富士五湖道路ができたこともあるのだろう、思いのほか空いている。

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駐車場には車が2、3台が停まっているだけだった。鳥居を抜けてしんかんとした杉木立の砂利道をゆっくりと歩く。

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途中に富士講の開祖である「角行の立行石」があった。

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先ほどからずっと眼に入っていた大鳥居を抜けると、隨神門が見えてくる。

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まず本殿を参拝するのが筋だろうが、隨神門の下に老人が数人ほど佇んでいるので、軽く末社を巡り、祖霊社までをひととおり見廻してみることにした。

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祖霊社の中途にあるこの石像がいったい誰なのか判らぬままで、帰宅したあと調べてみたところ、丸藤宮元講という富士講のひとらしい。

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妙にデフォルメされた、漫画のような顔立ちがやや不気味でもある。さしずめ古賀新一の『妖虫』に出てくる“あれ”か、はたまた日野日出志の漫画に出てきそうな――と感じてしまったのは自分だけではないと思うのだが。

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境内には「富士太郎杉」や夫婦杉、夫婦梅、七色もみじなど見所も多いが、もみじも梅も季節ではないので、くろぐろとした枝を差し交わすばかりで興趣はない。

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ようやく本殿に人がいなくなったので参拝しようとすると、またもや後ろからバスガイドに連れられて老人たちがやってきたので、さっと神語を唱えてよしとする。

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観光地としても知られる神社ではひっきりなしに参拝者があとさきにやってくるので、どうにも落ち着かない。なんとなく急かされているような気がしたので、写真を撮り終えると車に戻り、次なる目的地である大石公園を目指すことにした。
(続く)

[2022-03-11] 山梨県芦安温泉 なとり屋(4) 大石公園

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