[2022-02-24]福島県玉山温泉 石屋旅館(1)番外編・水戸偕楽園

実は玉山温泉の石屋旅館に泊まるのは、これで四回目となる。

はじめていわきに一泊したのは2018年のことで、ハワイアンズのモノリスタワーだった。1月、2月と続けて通い、写真を見返すと、そのとしの4月には浜通りと中通りの桜前線を追いかけるようにしてまたいわきに一泊している。

そのとき宿泊した「雨情の宿新つた」で、湯本の泉質の素晴らしさにおどろき、以後駅前の「うお昭」にいくども通いつめることになる。

「うお昭」の夕食。SIGMA fp + 28-70mm F2.8 DG DN
「うお昭」の夕食。SIGMA fp + 28-70mm F2.8 DG DN

もっともいわきの定宿として長く利用していた「うお昭」も、昨年2021年の11月の利用を最後に、ここ最近はもっぱら玉山温泉の「石屋旅館」に泊まっている。このあたりの事情は以前の記事にも記した通りで、やはり歳をとって小食になったことが何よりも大きい。

「うお昭」の夕食。。SIGMA fp + 28-70mm F2.8 DG DN
「うお昭」の夕食。。SIGMA fp + 28-70mm F2.8 DG DN

贅を尽くした「うお昭」の海鮮づくしの夕食はたしかに大変美味ではあるものの、完食できないまま席を立ち、そのあと若旦那に挨拶をするのが申し訳なく、あんこう鍋をこのときに食したあとはすっかり湯本から足は遠退いてしまっている。

「うお昭」の夕食。。SIGMA fp + 28-70mm F2.8 DG DN
「うお昭」の夕食。。SIGMA fp + 28-70mm F2.8 DG DN

玉山温泉の「石屋旅館」は値段の安さはむろんのこと、何より夕食がそれほど多く出てこないのがありがたく、ここ最近はいわきの定宿となっている。夕食の量がそれほどでないと、気兼ねなくランチをとることができのがありがたい。

「うお昭」の夕食。。SIGMA fp + 28-70mm F2.8 DG DN

さて、今回は茨城で常磐道を降り、少しだけ寄り道してみることにした。というのも、いわきの観光地はあらかた行き尽くしてしまい、昼前にいわきに着いてしまっても観るところがないからで、だったら茨城のどこかをまわって、ついでにランチもとればと考えたのである。

歩道橋から偕楽園入口を臨む。E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0

とはいえ、袋田の滝や竜神大吊橋など、やや山を入ったあたりの観光地はまわったし、日立周辺も観るところは乏しい。御岩神社は数年前に参拝している。ほかに海側の神社仏閣で主だったものといえば、泉神社に大甕神社あたりだろうか。とはいえ、いまの季節の旬といえばやはり梅だろう、ということで今回は水戸の偕楽園に立ち寄ることにした。

偕楽園へと続く歩道橋。E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0

結論から書いてしまうとこれは大失敗で、肝心の梅は数週間前に訪れた湯河原の幕山公園以上に壊滅的だった。これに駐車料金500円と、入場料300円をとられるのは納得がいかない。満開にはほど遠く、まともに咲いていた梅の木は偕楽園の外にあった紅梅と白梅が数本くらいで、なかの梅園は開花している枝を探す方が難しいくらいだった。

入り口前の梅。E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0

咲いていない梅にくわえて、このときは「チームラボ 偕楽園光の祭」というイベントが行われていて、恐竜の卵か、はたまたエイリアンの卵を彷彿とさせる白い球体が杜のそこかしこに置かれているのも興醒めだった。

E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0
E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0

夜になると、これが様々ないろの光であたりを明るく照らし出すとのことだが、昼間だと不気味この上ない。写真を通してつくづくと見れば、エイリアンのというよりは、シロアリの卵のようにも見えてくる。

E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0

咲いてない梅の木ばかりの梅園はくろぐろとして風情もない。山を覆うように梅の木が植えられていた幕山公園に比較して、平地の偕楽園は興趣も薄く、見所もない。これなら駐車場から偕楽園の入口まで、――つまり偕楽園の外の梅のほうがよほど良かったという気がする。料金を払ってまで観るものではないな、と溜息をつきながらとりあえず西門まで歩いてみる。鬱蒼とした杜というほどでもない園内は、その向こうに住宅街が見渡せる立地もありふれていて、1時間もあれば廻れてしまう。

E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0

偕楽園で2時間ほど過ごしたあと、近くのレストランでランチをとる予定がすっかり狂ってしまい、駐車場に戻ったあと、さてどうしようかと考える。レストランが開くまではまだ1時間ほどあるし、このあたりで観るところもないことを考えると、やはりいわきに向かうべきだろう。

E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0
E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0
E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0
E-M1X + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0

また常磐道に乗ってもいいのだが、ここは敢えて海側の一般道を使って勿来まで進んでみることに決めた。
(続く)

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