[2022-03-11] 山梨県芦安温泉 なとり屋(1) 道の駅つる
「道の駅つる」からそのまま国道139号線を南下して、河口湖周辺に点在する浅間神社の一社、冨士山下宮小室浅間神社を参拝する。

ここは「例大祭流鏑馬祭り」で知られ、境内には御神馬がいた。白い馬が神社のサイトにもあった「旺輝号」だろう。厩舎のなかから顔だけを覗かせている。

しかしひときわ眼に顕ったのは白茶のポニーで、向こうにじっと佇んだまま身じろぎもしない。

ほかにも数頭の馬が厩舎にはいて、こちらに尻を向けて干し草を食んでいる。境内に神馬がいる神社というのは珍しいのだろうか。自分が参拝した神社で憶えている限りだと、ほかには相馬中村神社くらしか思い浮かばない。


一間社では山梨県で最大規模の本殿とされる建物の横にはまだ雪が残り、護良親王古跡という縦看板の掲げられた大樹が、一点の雲も留めない蒼穹に向かって聳えている。

護良親王古跡についてサイトを見たところ、昔は境内続きで「月江寺」なる天台宗の寺院があったらしい。こういう神仏分離以前の痕跡を見つけると嬉しくなる。

参拝を終えて厩舎の方を振り返ると、ポニーが膝を折って寛いでいた。今回の旅行は河口湖周辺の浅間神社巡りとしているので、時間が許す限り廻ってみようと考えている。次なる目的地はこのあたりでは規模のもっとも大きい「北口本宮冨士浅間神社」とした。

学生時代は自宅から車で2時間ほどということもあって、河口湖はいくども訪れたことがある。「北口本宮冨士浅間神社」の前を通り過ぎることもたびたびあったものの、週末は常に道路が渋滞していたため、わざわざ車を停めて参拝するのも躊躇われた。社会人になってからは河口湖もすっかり足が遠退いてしまい、こうして訪れるのも十何年ぶりだろうか。

幸い道路は空いていて、車を走らせていると巨大な富士山が眼の前に迫ってくる。「北口本宮冨士浅間神社」には駐車場が点在しているが、138号線の大通りにある広い駐車場に停め歩くことにした。
(続く)
[2022-03-11] 山梨県芦安温泉 なとり屋(3) 北口本宮冨士浅間神社
0 comments on “[2022-03-11] 山梨県芦安温泉 なとり屋(2) 冨士山下宮小室浅間神社”